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[解説]
アサギマダラはキク科の花を好むことが多い。
アザミ属の花も、状況次第で多くのアサギマダラが集まることがある。
「状況次第で」とは、「アザミよりも好む植物がない場合には」ということだ。
夏から秋にかけての時期には、何十種類ものアザミが全国で開花するが、
たとえば、長野県の八千穂高原でもアサギマダラがアザミで吸蜜する姿を見る。
重要な「渡りの中継地」である愛知県の三ヶ根山でもアザミは主要な吸蜜源だ。
しかし、春のアサギマダラがアザミ属の花で吸蜜する姿はあまりみかけない。
それは春には秋のように多くの個体の集合場所が見出されていないためでもある。
鹿児島県喜界島や大分県姫島はその中でもとりわけの例外と言えるだろう。
喜界島ではシマアザミで吸蜜する姿を見かけることがある。
写真は大分県姫島でノアザミの花で吸蜜する6月のアサギマダラの姿である。
シマアザミは九州南部から沖縄、ノアザミは本州、四国、九州に分布する。
ノアザミの開花は5〜8月。九州中部以北でこの時期に咲くはノアザミしかない。
この日は姫島でノアザミで吸蜜するアサギマダラを5頭みかけた。
「やはり春のアサギマダラもアザミの花が好きなんだ」と確信した次第だ。
【上の写真はパラレル法で立体視ができるのでやってみよう】
メッセージ「予想が確信に変わる瞬間はうれしい」
----小さい旅は心の旅、発見の旅----
---SRSは地球の能力開発---
---心の中の自然を育てよう---
【撮影・解説:栗田昌裕 050603撮影050608記】
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